Features

国際14フッターってどんなフネ?

 1920年前後、英国のディンギーとして生まれた14フッターは、1929年に国際クラスとして認められ、以後、発展を続けてきました。
 英国の鬼才、ウーファー・フォックスが自ら設計した14フッターで1928年にデビューして連戦連勝の快挙を遂げて以来、あまたの設計家やセーラー達が心血を注いで、性能向上に努力し、その成果を競い合ってきました。そして今までに、5,000以上の14フッターが生み出されてきました。

1998年6月現在のルールは大まかに以下の通りです。
他のクラスの例として、470とテーザーを併記しました。

International14 470 Tasar
全 長 14feet(4267mm)以内 4700mm 4520mm
6feet(1829mm)以内 1730mm 1750mm
重 量 74.25kg以上 120kg 65kg
帆面積 ジブ+メインの合計
200feet2(18.58m2)以内
ジブ=3.69m2
メイン=8.98m2
ジブ=3.70m2
メイン=8.36m2
スピン 面積無制限 12.9m2 無し
乗 員 2名 2名 2名

 国際14フッターの設計には、大きな自由度が許容されている為、一つとして同じデザインの艇はなく、常に新しい装備の新しい艇が生まれています。

 14フッターの発展史の中でとりわけ決定的だったのは、トラピーズの導入です。
 セーラーが身体をワイヤーで吊って艇の外へ乗り出したアクロバディックな操法は人々の度肝をぬきました。
 このトラピーズ操法は、後にスキッパー(舵とり)とクルー(乗艇員)の両者が、ダブル・トラピーズの状態で乗員2名が完全に艇外に乗り出し操艇することになります。

 その優れたパワー・ウェイトレシオ(重量対推進力配分)がもたらすスピードと、非常にダイナミック且つ観客に対するアピール度の高さは、極めて魅力的なクラスのヨットにしており、アメリカズカップを題材にした洋画「ウインズ」の中では、14フッターがその操縦の技量の難しさと華やかさが相埃って、チャレンジ艇委員選考の為の予選艇として起用されている実情が紹介されており、また兄弟艇種である18フッターに至っては、豪州に於いてプロ・ヨットの世界を形成しております。

 「はじめに14(フォーティーン)ありき」 その華やかな発展史で、他の名艇、505クラスや、オリンピック種目艇でもある470クラス等も、14フッターをルーツに持つ艇であります。

[Back] [Home] [Next]

ご意見、ご感想、苦情、文句、批判は以下のアドレスまでメールを下さい。
This page was Designed by Satoshi Ishida
<e-mail : webmaster@jpn.i14.org>
Last modified at