当Webmasterが優勝したKris Bundyにウィングラダーについて感想を尋ねた所 「沈を起こした後にスターンから登りやすいヨ。ラダー(はしご)みたいに登るんだ。」との事。 「マジかよ?日本人には絶対必要じゃん!」(本気^^; 日本チームに話しても誰も相手にしてくれなかったのは言うまでも無い・・・。
(写真下)Zeb Erriot艇(GBR1460)。デザインはBieker 3(セルフタック)。 バウデッキが少しへこんでいるのはセルフタックジブを装備しているため。 現在は、神奈川県江ノ島YHに置いてあります。 ではなぜ?水面からできるだけ深い位置ではなく、水面に近い位置に大きなウィングを? Paul Biekerが考える理由は別のところにあるようだ。 ボートスピードは引き波の大きさ(周期)で制限される。 水線長が長いほど船が速いと言われるのはこれに由来する。 Int.14も高速化しようとすれば水線長を長くすれば良いのだが、「14」というだけ14feet以上の長さにすることはクラスルールで許されていない。 このハルの幅に近い大きなT-foilを水面のすぐ下に配置することで、スターンで生じる引き波を抑制させて水線長を長く見せかける効果があるという訳だ。 誰もが思い付かなかった新たな発想でブレークスルーは起こった。 (追記)ボートデザイナーでもあり、T-foilラダーの開発者であるPaul Biker氏は、現在アナポリスでAmerica's Cupに出場するOracleの船の建造に携わっている。 興味のある方は、PROFESSIONAL BOATBUILDER誌(December/January 2002) の特集「Bieker's Boats」pp.68-83に、最新のInt.14ボートデザインやT-foilの読み応えのある記事が掲載されています。 http://www.proboat.com/
(写真下)ウィングを操作する為のシートが通るので、ラダー周辺の取り回しはややこしい。 ご意見、ご感想は以下のアドレスまでメールを下さい。 This page was Designed by Satoshi Ishida
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